日本の城|大垣城と墨俣城
7月19日(火)。9月〜10月に講師を担当する研修の打ち合わせで岐阜県に行きました。新幹線の都合で、岐阜駅に着いたのが午前8時45分。打ち合わせが始まる14時半まで半日くらいあるので、城めぐりに行くことにしました。岐阜県には戦国の城がたくさんあるので、心が躍ります。
まずは、岐阜駅から東海道本線で約10分、大垣駅に行きました。
大垣城
大垣駅からまっすぐ伸びる大通りを7〜8分くらい歩くと、右側の小径の先にお城の天守閣が見えます。
大垣城は美濃国の要地にあり、齋藤家、織田家、豊臣家と城主を変え、関ヶ原の戦いのときには石田三成が入城して西軍の根拠地とした城です。城門をくぐると、戦乱を忘れるような凜とした空気が流れる、都会のオアシスのような城が現れます。
小さいながらも趣のある天守閣の中は歴史博物館になっていて、関ヶ原の戦いの模型などがありました。大河ドラマ『真田丸』でも、もうすぐ舞台となるはずです。
天守閣の最上階から関ヶ原の方角をのぞむと、気分は1600年(慶長5年)関ヶ原の戦い前夜の石田三成です。天下人になる可能性を感じながら見る景色は、どのようなものだったのでしょう。
大垣城天守閣から関ヶ原をのぞむ
二ノ丸跡にある大垣公演には、騎馬武者の像があります。石田三成?!と思って近づいてみると、「戸田氏鉄公騎馬像」と書かれています。
誰・・・??
1635年に城主となり、明治に至るまで大垣藩をおさめた戸田氏の中興の祖のようです。
墨俣城
つづいて向かったのが墨俣城です。大垣城から大垣駅に戻り、南口2番バス乗り場から名阪近鉄バス岐阜聖徳学園大学行きに乗って「墨俣」まで行きます。
何もないバス停の左下の道を進むと、「交通安全の町〜墨俣一夜城」というアーケードが見えてきます。
しばらく進むと、「岐阜屋百貨店」というお店があります。ショーウィンドウには、婦人服を着たマネキンが飾られています。
さらに道標に沿って、バス停から10分くらい歩くと、長良川のほとりに天守閣が見えてきます。
墨俣城は、1561年(永禄4年)から1566年(永禄9年)の織田信長による美濃侵攻にあたって、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)がわずかな期間で築いたと伝えられています。お城までの橋は「太閤出世道」を名付けられています。
天守閣の前には、もちろん豊臣秀吉が鎮座しています。
天守閣の中は歴史資料館になっているのですが、祝日の翌日は休館日とのことで、城門は固く閉ざされていました・・・。
戦国の風を感じながら、午後の打ち合わせも無事に終わりました。9月と10月にも岐阜県に来ます。