<対象の方(例)>
起業・創業のために補助金を獲得したい方(創業補助金)
販路開拓等のために補助金を獲得したい方(小規模事業者持続化補助金)
設備投資等のために補助金を獲得したい方(ものづくり補助金)
1. 補助金とは?
まず、そもそも補助金とは何か?についてご説明します。
独立起業するとき、新商品を開発するとき、他エリアに展開するときなど、事業を行うためには資金が必要です。資金調達には、おもに、①自己資金、②融資の活用、③補助金の活用、④助成金の活用という、4つのパターンが考えられます。
このページをご覧いただいている方の中にも、「補助金を使ってみたい!」とお考えの方は多いと思いますが、ご相談をいただくときによくある誤解が次の3つです。
補助金に関するよくある3つの誤解
「使った金額が全額がもらえる」という誤解
「目先の資金繰りを改善できる」という誤解
「申請が通れば、好きなように使える」という誤解
まず1つ目として、「使った金額が全額がもらえる」という誤解があります。使った全額はもらえません。補助金によって割合はさまざまですが、使った金額の3/4、2/3、1/2など、決められた割合に応じてもらうことができます。
次に、「目先の資金繰りを改善できる」という誤解があります。補助金が支払われる時期は、使い終わって報告書を提出したあと、つまり、事後です。そのため、事業を行うための手持ち自己資金が必要となります。
最後に、「申請が通れば、好きなように使える」という誤解があります。補助金は申請が通っても好き勝手には使えません。申請時に提出した計画通りに使うことが求められ、勝手に違う使い方をするともらえなくなります。そのため、申請時にきちんと成果につながる計画を立てることが必要です。
(参考)補助金と助成金のちがい
「補助金」と「助成金」は、どちらも国が政策目標を達成するために、企業、個人事業主等に交付する金銭です。この2つの言葉はほとんど同じ意味なのですが、経済産業省や中小企業庁などが所管するものを「補助金」、厚生労働省が所管するものを「助成金」をいうことが多いです。補助金について、より理解を深めるために、両者の違いをまとめると次のようになります。
申請する事業者の立場から大事なポイントとしては、次の3点です。
① 助成金は申請要件を充足すればみんなもらえるが、補助金は要件の充足に加えて事業計画が評価される。
② 補助金は「事業展開したい!」と思ったとき、助成金は「従業員を活用したい!」と思ったときに申請のタイミングがやってくる。
③ 補助金の申請期間は短期(1ヶ月半~2ヶ月くらい)なので、手際よい準備が求められる。
ちなみに、②に関連して、人気の3つの補助金も、それぞれ事業展開のフェーズをサポートできるものになっています。
2. 補助金を活用するメリット
次に、補助金を活用するメリットについて書きます。もちろん、補助金なので”お金”をもらうことが最大のメリットです。
「タダでもらえるお金なら、もらっておこう」というのは、経営者なら当然の発想ですが、それだけで使うにはもったいないと思います。。