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日本橋、浜町、人形町の「まちの法律家」
2016-06-12

地域のお祭り|肉の万世と貝印本社

5月末日のある日(5月28日)、ぶらりと秋葉原に散歩に出かけた。

秋葉原に行くときは、いつも、甘酒横丁、人形町、小伝馬町、岩本町へと水天宮通り(人形町通り)を歩いていく。駅にすると2つで、ちょっと遠いようにもみえるが、散歩には適当な距離である。

途中たまたま、お玉稲荷神社の脇を通った。それまで何度も通りがかっていたが、お詣りするのは今回が初めてだ。

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この辺りは、江戸時代からお玉が池として知られており、北辰一刀流の千葉道場(玄武館)もあったとされている。余談だが、お玉湯という銭湯やその筋向いには金山神社もある。

お玉稲荷神社を後にして秋葉原に行き、小一時間ほど、ヨドバシカメラなどいくつかお店まわりをした。

いつもは来た道を戻って帰るのだが、その日は趣向を変えて、昭和通りを通って和泉橋のところを歩いて帰ろうとした。すると、浅草橋にかけての往来(柳原通り)で何かお祭のようなものをやっているのが見えた。

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賑わいにひかれてそちらの方へ足を延ばすと、横断幕に「岩本町・東神田ファミリーバザール」と掲げてあった。

ちょうどお祭りの入り口のところで、神田万世橋の「肉の万世」の屋台トラックが止まって、カツサンドを売っていた。

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肉の万世のカツサンドは美味しいだろうと思って、早速買おうと屋台のカウンターに行った。もう終わり際で、残りは少なかったのだが、3個買うことができた。さらに幸いなことに、最終時間ということで、30%のディスカウントで買うことができた。

万世といえば、地下鉄銀座線の神田出口上に万世ビルがある。40年前、私が東京勤務だったとき、同僚と昼食に霞ヶ関ビルの1Fにあった万世ラーメンの「パーコ-ラーメン(特選・手羽先などがあった)」を、長蛇の列に並んで食べたことが懐かしく思い出される。当時は、万世のラーメン屋さんが有楽町電気事業ビル地下や赤坂見附の東急ホテルか隣のビルの1Fにもあったと記憶している。

そこからさらにお祭りの中へと足を進めると、産地直売のジュースを売っていた。100%ジュースとの触れ込みで、1本1,000円とちょっと高めではあったが、娘夫婦への格好の手土産と思い、ニンジン、オレンジ、ミックスの3本を買った。

さらに、浅草橋の方へ進んでゆくと、靴屋さん、衣類などの屋台が並んでいた。その角を右に折れると爪切りを売っている店があった。その爪切りは貝印社製の大変いい品で、安くなってはいたが、その日は買うのは見送った。

爪切りやさんの並びには、貝印社製の調理用品や家庭用品を売っているお店があった。そこに、これも貝印社製の手絞りのミカンジュース絞り器が並べられていた。

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これは非常に安く、手軽にジュースが絞れると思い、娘の分を含めて2個買おうとも思ったが、ちょっと大きいこともあり、娘もいるかいらないかわからないので、とりあえず自分用のを1個だけ買った。

その後、帰ろうと靖国通りの方へ向かって歩いて行くと、何とそこに貝印社の本社があるではないか。

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そこで、納得した。貝印社も地元の地域のお祭りに協力していたのだと。このようにして地域が盛り上がっていることは、大変素晴らしいことだと思う。それと同時に、東京には至るところに、また、思いもかけないところに、超有名企業の本社があるということを改めて再認識した。蛇足ながら、Kai groupの本社ビルは、なかなか堂々としたもので、東神田に誇らしげに建っていた。

その後、靖国通り、岩本町から水天宮通りを歩いて、娘夫婦の家へ行き、万世のカツサンドとジュース2本を置いて帰った。ニンジンジュースはいらないとのことで自分用とした。

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案の定、ジューサーは大きいとのことで、娘はいらなかった。

なお、地域イベントに関して言えば、翌日(5月29日)には、日本橋大伝馬町で「日本橋くされ市」が行われた。私は都合がつかず行くことができなかったのが、大変残念であった。

いずれしろ、たくさんのイベントが開催されたり、至るところに有名企業の本社があったりで、東京の奥深さを知った一日であった。

(文/西川文明)

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