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日本橋、浜町、人形町の「まちの法律家」
2016-08-09

日本橋界隈の盆踊り|浜町公園

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浜町公園に「地唄・三味線」が鳴る

8月5日(金)は、前々から期待していた「濱町音頭盆踊り大会」がありました。会場は、浜町公園の隣にある清正公寺前の広場です。

ほかの会場にあったような「櫓(やぐら)」はなく、代わりに、しっかりした木でできた台があり、山車と思われる太鼓を載せていました。かなり大きな太鼓で、台もとても大きく、周りは白と赤の段だらの布で覆ってありました。

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もう一つ、ほかの会場と違っていたのは、周りに、地唄、三味線の舞台があったことです。そこには、地元の唄い方、三味線方の人が、準備しながら控えていました。また、三味線の調弦を指導していらっしゃる男の方が、さっと三味線方の音を聴いて、弦巻きを回すように伝えています。その方が、その場で皆の音を聴いて、即座に指導していらっしゃることに大変驚きました。マイクを通しての案内によると、人間国宝の方とのことでした。私は、なるほどと納得するとともに、すごい方が身近にいるものだと思いました。

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そうこうするうちに、「浜町音頭」、「新浜町音頭」の輪が広がりました。地唄、三味線は華々しく、粋で風情がたっぷりありました。三味線の鳴り物がある盆踊りは、素晴らしいものです。「東京音頭」、「チャンチキおけさ」、「炭鉱節」、「花笠音頭」なども生唄で、「花笠音頭」には花笠が用意してありました。

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浜町で「菊姫」に出会う

会場には露店が出ていたので、珍しくビールを買って飲みました。そこで、一つ偶然の出会いがありました。なんと私の出身地、石川県の地酒「菊姫」のワン・カップを売っていたのです。「菊姫」は、石川県の地酒の一つで、白山市鶴来町で造られている超有名な銘酒です。東京の盆踊り会場の露店で、あまたある酒の中から「菊姫」が選ばれているのが不思議な気がしました。早速、1個買って飲みましたが、「美味しい」というほかありませんでした。盆踊りが不思議な出会いをセットしてくれたことに感謝しました。

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会場で、先日、堀留公園の盆踊りで出会った、私と同年代ぐらいの粋な男の方に再会しました。その方は大変踊り好きのようで、明日8月6日(土)は、日本橋蛎殻町である盆踊り大会に出かけるそうです。

また、非常に踊り上手い浴衣姿の女の方もいらっしゃいました。どこの盆踊りにも、風情のある人がいるものだと感心しつつ、家路に着きました。

(文/西川文明)

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