2016-11-03
ケニアのウワキリに見る行政書士の未来
(出所)Uwakili
ケニアで、WEB上で法律文書作成ができるサービス「Uwakili:ウワキリ」がはじまりました。「ウワキリ(Uwakili)」とはスワヒリ語で「法律」という意味で、サービスを立ち上げたのはケニア出身の弁護士アンジェラ・ワンブイ・ワンジョヒさん(29歳)。アンジェラさんは、弁護士以外にもGoogleで働いた経験があり、東アフリカ最大級のビジネスコンテスト「ABIC(Africa Business Idea Cup)2016」で優勝しました。
2016年10月3日に来日したときの会見の中で、ウワキリについて、このように語っています。
Uwakiliはオンライン上の法律プラットフォームサービスで、企業や個人などが、法的な文書、情報など、効果的かつ低価格で使いやすい法的サービスを提供することができます。
私たちUwakiliの最終的な目標ですが、これまで法的サービスにアクセスできなかった個人や企業主に対して、こういったサービスを提供することを目指しております。最初の5年間で東アフリカのほうで約8000万人、最終的にはアフリカ大陸の5億8000万人にこのサービスを届けたいと思っています。
インターネットとAI(人工知能)の発達により、士業の仕事は大きく変わっていくといわれています。たとえば、弁護士ドットコムのようにインターネット上で法律相談できる仕組みができたり、freeeのようにクラウドで会計記帳ができるシステムが生まれたりしています。ウワキリのビジネスモデルは、法律文書と行政手続きを扱う行政書士の仕事にどのような付加価値をつけていくか、未来を考える上で参考になりそうです。
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